6月1日(日) 出雲崎海岸 野外実習 〜地層とテフラ(火山灰)層の観察と記録〜

講義資料

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参考リンク

情報リンク

質問・感想より

みなさんから頂いたコメントを分類して,少しずつ更新しています。すべてのコメントをしっかり読んでいますが,全部を取り上げることができませんので,その点はご了承ください。

また,本実習の前に実施した5/29(木)の質問・感想よりも参考にしてください。

内容について

みなさんからのコメント

みかけのしゅう曲やバウマシーケンスなど,新しい地層のみかたについて理解が足りないような気がするので,また調べて理解した上でレポートを書こうと思う。

バウマシーケンスのなかに火山灰があることはありますか?

私からのコメント

バウマ(ブーマ)シーケンスについては,上にあげた意見をはじめ,多くの質問をいただきました。

バウマ(ブーマ)シーケンスについてふれる前に,タービダイトについてふれておく必要があります。タービダイトとは,地震などによって堆積物が崩れ,重力によって斜面を流れ下った際に再度堆積してできた堆積物のことをいいます。そのタービダイトの単層中に見られる構造をくわしく調べ,どうも決まった重なり方をしてそうだとBoumaさんはいったわけです.

つまり,バウマ(ブーマ)シーケンスとは,タービダイトの単層中に見られる典型的な構造の例であるといえます.この完全な形というのはなかなかお目にかかれず ,一部の構造が欠けていることがほとんどなのですが,今回は比較的よく見えるものが多かったように思います。

とくにYmpテフラ層では,そのような完全シーケンスを見ることができたと思います。質問にあった,『バウマシーケンスのなかに火山灰があることはありますか?』に答えると,テフラ(火山灰)層が,バウマ(ブーマ)シーケンスを構成していることはあるということになります.


みなさんからのコメント 意外だったのは,火山灰も粒の大きさで層になっているのはおどろきました(もっとてきとうにつもっていると思っていたので)。

私からのコメント

テフラ(火山灰)層の堆積構造からは様々なことが読みとれます。空中に舞い上がった灰が降ってきたものか,あるいは火砕流のようなものが水域に直接つっこんで,水中を下った重力流堆積物なのか,はたまた,一度別な所に堆積したテフラが再度移動して積もったものなのか,などいろいろなことを読みとることができます。なかなか,奥深いですよ。

実習について

みなさんからのコメント

かなり専門的に,観察や記録をとれ充実感がありました。また,説明を丁寧にして下さって非常に感謝です。クリノメーターも実践の場で使えて勉強になりました。

私からのコメント

たいへんありがたい言葉であり,授業を担当しているものとしてうれしく思います。

やはり高度なことを考えるためには,多少の専門性が必要だと考えています。4月に実施したアンケート結果から,中学校以来地学にふれていないという方も多くいらっしゃいますので,その辺はバランスをとりながら進めていきたいと考えています。

これからも期待に沿えるよう,授業内容や進め方を工夫していきたいと思います。


みなさんからのコメント

実習を終えて感じたことは,事前にもっと知識として頭に入れておけばよりよい学習ができたと思う。火山灰では,どれが灰なのか,砂との違いなど,写真などから少しでも準備していれば実習では,一つのことに焦点をあてて深く観察できたと思う。今回の経験をいかして次回にはしっかりと予習してから参加したい。

私からのコメント

たいへん頼もしい言葉が聞けたなぁと感じています。少しでも,現地での理解を深めて頂きたいので,予習できるような内容の参考文献や参考リンクなどを少しでも多く紹介できるようにがんばっていきます。

ただ,現地に行ってはじめて実物を見てわかるということもあります。とくに砂と火山灰の区別は難しく実際に見て,触って見ないとわかりません。そのあたりのことも考えつつ,じっくりと取り組んでもらえればと思います。


みなさんからのコメント

最初の場所は滝の音で先生の声が聞こえなくて,やる気が失せた。話がすごく聞きたかった。

私からのコメント

この他にも多くのコメントをいただきました.野外ですと,教室内とは違い音が反射してきませんし,滝の音など雑音が多くなるためどうしても声が通りにくくなります。その点は理解しているつもりですので,いつもよりも大きな声で話をするよう心がけています。それでも聞こえない場合があることは十分にあると思います。

もしこれからの野外実習でも聞き取れないことがあったら,話し終わったところをどんどんつかまえて聞いてください。私としては同じ話を何回も話すことは苦となりませんし,きいてもらえるのを待っています。私の話を聞いて理解してもらえ,それをもとにより深く考え,さらに学んでもらえるのならこれほどうれしいことはありません話をすごく聞きたかったという言葉はとてもうれしいですし,たいへんありがたい言葉として大切にしていきたいと思います。

しかし,やる気だけは失わないで欲しいのです。やる気を失われること,それが授業をしてて悲しいことです。あと,ついでなのでもう一つあげておくと,わからないままにしておくことです。私はみなさんひとりひとりに聞いてもらいたいですし,わかってもらいたいと話をしています。私はこの仕事が好きですし,みなさんと時間を共有することを最も大事にしています。ぜひ,アグレッシブに,プラス思考で攻めてもらいたいと思います。

次の時間からは,ぜひたくさんお話ししましょう。また,どんどん質問にも来てください。


みなさんからのコメント

地層の様子や堆積物について学ぶことができた。説明で聞き取れないことがありましたが,追加で友人や先生に教えてもらい理解することができた。

私からのコメント

自分の理解を助けてくれる人は,とてもありがたいものです。お互いに切磋琢磨し合いながら,全体として高いレベルに達することができれば,素晴らしいなぁと思います。そんなみなさんであって欲しいと思っています。


みなさんからのコメント

1つの場所を集中して,観察するので良かったが,知らない単語がひんぱんに出てきたので,説明でわからないことが多かった。

スケッチブックの裏の表をめっちゃ使った。すごく勉強になった。

私からのコメント

ある程度はフィールドノートに貼っておいてもらった,まとめの内容でカバーできるかとは思いますが,それでもまだ不十分な点があったかと思います。それらの点については,そのままにせず,質問をしてもらうか,語句を調べてみてください。

図書館や私のところには『地学事典』がありますので,主要な語句については調べてみると良いのではないでしょうか。また,堆積物に関しては教科書的な本として『堆積物と堆積岩』(日本地質学会フィールドジオロジー刊行委員会 編)という本がありますので,より詳しく知りたいという方は,読んでみてください。


みなさんからのコメント

授業で野外実習の予習か復習をしてほしい。

私からのコメント

時間を見つけてふれていきたいと考えています。私が次担当する実習は6/26になってしまいますので,レポート締め切りまでには難しいかもしれません。 ただ,今週末は補講を実施する関係で,ふたたび現地におりますので,ある意味チャンスかと思います。2度同じものを見ると見方が鋭くなりますので,余裕があればみなさんお誘い合わせの上,おいでください。

ちなみに,私は現役時代に,先生と歩いた実習だけではよくわからないことがあって,友人と勝手に現地へ行って調べ直すなんてことをしてました。生物の実験でも夜の12時くらいまで粘ったことがありましたので,結構辛抱強い方だったのかもしれませんが...。

サイト内のアクセスについて

みなさんからのコメント

サイトで教材のダウンロードができなかった。

私からのコメント

ユーザー登録についてチェックしましたが,正常に登録されているようです。ユーザー名とパスワードをチェックしてみてください。なお,ユーザー名,パスワードともに小文字を使用しますので注意してください。